数ヵ月前にオクトパストラベラーをプレイしたので記録をば。
面白いし人に勧めやすくて良いゲームではあったが、各主人公個別のストーリーの出来が違いすぎて謎だった。
1. オルベリク (普通)
無難な友情劇と負の輪廻から脱却ストーリーなので、「まあ悪いとは言わないよね」くらい。
オトコノコ成分(胸が熱くなる臭い展開や台詞回しの意)はままある。
2. プリムロゼ (変だけどまあ有り)
いわゆる"劇的"表現が織り混ぜられているので、一番癖のあるストーリーだとは思う。
実際に賛否両論あるストーリーらしく、確かに重要キャラの動機というか指向性の共感しづらさが高いので(劇的なため)苦手な人はいそう(その割に展開の予測はたつ程度の内容なのがよくないかも)
僕はオムニバス的な要素を伴う作品は挑戦的なストーリーが1個くらいあって良いと思うので良しとします。
3. トレサ (無味無臭)
なーんにもない。
ラスボスとの戦闘経緯がしょうもなくて面白い。複数の主人公ストーリーに言えるけど、"8人の冒険ならびにオクトラ世界の下地"を整えるために各ストーリー自体が薄味なのが個人的には好きじゃない。
一応、全キャラ進めた後の最終章を見ればトレサのストーリー(に出てくる人物や用語)の理解も進んで面白さが出てくるけれど、それを見る前に一度スタッフロール流れているので。
4. アーフェン (面白い)
成長譚として主人公の失敗も成功も描かれているし、「アーフェンの芯」と相対する(でも完全に否定はし難い)思想がぶつかる描写もあって、これを4エピソードで纏めているのは綺麗でよかった。
(オクトラは1主人公につき4章のストーリーで構成されがち)
5. ハンイット (あんま覚えてない)
ドラゴンボールを面白い漫画だと評価する場合の心境に近い。
6. テリオン (割りと面白い)
他のストーリーと比較して、珍しくラスボスが魅力的なキャラクターなのが好み。
他のボスはまあちゃんと悪だし、それも巨悪だったり異形だったりするけど、このストーリーだけみっともない「人間」なのが良い。
7. サイラス (良)
主人公ストーリーの中では一番「オクトラの世界」が描かれているので。
1章だけみた後に、「研究倫理」がテーマのストーリーか?渋いなとか思ったけど全然違くて泣いちゃったの覚えてる。
ゲームという部分でも中盤以降破格の火力を有するので良い主人公だと思う。
8. オフィーリア (個人的にはかなりカス)
個人的に一番の問題作。
安易なエモのためにキャラクター性を歪ませて魅力を下げていると思う。悪どく誇張すると宗教を舐めてる、みたいな話にもなる。
オフィーリアのストーリーにオタクがどういう感想を抱くか気になるため是非やって欲しい。
面白いゲームだったので、是非皆さんも遊んでみてはいかがだろうか?